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Mutsuko Kato

現代に蘇る400年前の『おじゃる言葉のイソップ物語』

 2018年7月天草は「長崎・天草キリシタン関連遺産」として「世界文化遺産」に登録されました。約400年前天草で出版された一冊、ラティン文字で印刷され、おじゃる言葉で語られた『イソップ物語』との出逢いは衝撃的でした。その言葉の解読と物語を紐解き、戦国歴史小説『急ぎ御文参らせ候・寶樹院殿悲話哀話』を執筆出版し、77枚の挿絵を描いて『天草本・かとうむつこ絵本・いそっぽの物語』として出版、そして朗読CDの出版にも挑戦する不思議な出逢いに導かれたことは、大変な喜びです。
 この『おじゃる言葉のイソップ物語』が感動的なのは、ひたすら戦いが続く戦国時代、生死の境を生き抜く中に、「どんな試練の時も、人間の心・魂・精神こそが大切じゃ」「天道さまが見ておじゃる、人に優しい心をあらわしぇ」「愛と智慧こそ成長できるものぞ」とイソップ物語にメッセージを託し、人間への『教訓の書』、応援歌として、出版されたことです。

NEWS! 2021.8

武士道に影響を与えた『おじゃる言葉のイソップ物語』・百話 かとうむつこ朗読CD3枚組が発売!!

天草本・『おじゃる言葉のイソップ物語』・百話
かとうむつこ朗読CD3枚組 新発売!

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盤面1: イソップの生涯のことⅠ
奴隷から、ギリシャ、バビロニア、エジプト諸国の天下第一の学者・智者として拍手喝さいを受けた、智慧と頓智に溢れた愉快で痛快な一生涯の物語

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盤面2:イソップの作り物語Ⅱ
犬が肉を含んだこと、つばめのこと、獅子とねずみのこと、鶴と狼のこと、他30話
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盤面3:イソップの作り物語Ⅲ
ありとしぇみ(蝉)とのこと(蟻とキリギリス)、わらんべの羊を飼おたこと(少年と狼)、 百姓と子おどものこと(三本の矢のたとえ)、他40話

Books

『かとうむつこ絵本・いそっぽの物語』

現代に蘇るユニーク天草本・かとうむつこ訳とさし絵

ラテン文字で書かれたおじゃる言葉の『イソップ物語』は、約400年前グーテンベルク印刷機により、天草で出版されたものです!天草には、イエズス会の9年生のコレジョ(大学)が有り、ラテン語、天文学、数学、文学、音楽、美術等の素晴らしい教育が展開されていました。遣欧ローマ少年使節団が8年をかけて帰国し、その帰国船にはルネッサンスの素晴らしい文化文明の宝物を搭載していたのです!「イソップの生涯のこと、しぇみと蟻とのこと、犬が肉を含んだこと、狼とわらんべ」等、皆さまにもお馴染みのイソップ物語が、おじゃる言葉で語られ感動です!それを、和訳し、挿絵77枚を描いて『かとうむつこ絵本・おじゃる言葉のいそっぽの物語』として出版しましたが、『かとうむつこ朗読CD・3枚組』は、その絵本を朗読したものです。2つを合わせながら聴いていただければ、より一層、楽しめると思います。400年前の近畿地方の言葉を知る上でも一級の文献として、世に知られるようになったこの『イソップ物語』を、蔵書としていただけたらこの上ない喜びです。
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◆全国の書店、アマゾン等で好評発売中
◆ギャラリーシオーからのご注文は、サイン入りをお送りします。 2,500円(税込み)+郵送料
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Profile

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Profile

Mutsuko Kato

かとうむつこ

サンフランシスコに50年滞在し、2020年帰国しました。その体験の中で、様々な喜び、悲しみ、苦しみの出来事に出逢い、その体験は数々の童話を創作する、戦国歴史小説を執筆する、400年前ラテン文字・おじゃる言葉で出版された『イソップ物語』の和訳と挿絵を描いて出版し、そのイソップ物語百話の朗読CDを出版する等の未来を生きることにつながっていました。それは、幼いころから「童話を読んであげるおばさんになって、子どもたちを励ましたい」と憧れていたことでもあり、『すべての出来事に、意味がある』という運命の不思議に導かれていることを心から感謝する想いです。

童話作家、画家(油絵、日本画、水彩画)、歴史小説執筆、講演会開催等、幅広く活動している。
1971年渡米、サンフランシスコ在住50年後、帰国。朝倉市美奈宜の杜にギャラリーシオーを開設し絵画の常設展も開催中。1978年から童話創作開始、さし絵も描いて日本での童話出版を開始。童話集3部作(各6篇づつ18篇・良書として全国図書館に流通される)、銀の鈴社刊「神様って本当にいるの」が日本子どもの絵本研究会推薦図書に選ばれる。柳川文芸誌「ほりわり」の同人として表紙絵を34年担当。天草がキリシタン文化・世界遺産に登録され、河浦小学校への教育的貢献に対して感謝状を頂く。