動と静 白と黒 大書に迸る魂の躍動
加藤シオー・紫凰 大書パフォーマンス
Master Calligrapher, Japan
Grand-scale Calligraphy Performance
書家・モダンアート作家
NEWS! 2021.7月
加藤シオー・紫凰 大書パフォーマンス・写真集 発刊 ‼
40年以上挑戦してきた、大書パフォーマンスを写真集として発刊しました。
私は、28 才の時「現代アート」を次々に生み出すアメリカに憧れ、「日本の書とモダンアートの融合」を目指して永住し50年の月日が流れた。アメリカ大陸の雄大な自然の数々は、もともと「地水火風空」の『五大』に惹かれテーマとしていた私に、新たなアートを生み出す大きな力を与えただけではなく、「言葉には魂が宿り力を発揮する」その古代からの精神美を宿す書の魅力をとらえ直す「原点回帰」を私にもたらした。「書の静と躍動」を拡大して、日本の屏風仕立ての大画面に墨をほとばしらせる挑戦は、「地水火風空」の大自然と「宇宙」と共振する感覚をもたらしてくれるのである。1991年〜2020年の「加藤シオー・大書パフォーマンス・写真集」を、あなたの蔵書にしていただければ、この上ない喜びです。
PHOTO BOOK
加藤シオー・紫凰
大書パフォーマンス・写真集
¥2,500(税込)
NEWS! 2021.9月
ドイツのハンボルトフォーラムで大書パフォーマンスの4K映像が放映されます!
ドイツの巨大国家プロジェクト・ハンボルト・フォーラムからの要請で、加藤シオーの大書パフォーマンス「羊」の4K映像が制作されました。
このいきさつは、2021年3月、ハンボルト・フォーラムから、「YouTubeで、あなたの素晴らしいパフォーマンス「羊」を観ました。この「羊」を、異文化紹介のために、4K映像にして、文化的教育的に活用させていただきたい。ベルリン国立美術館、アジア美術館、図書館、民族博物館等幅広く活用させていただきたい」というものでした。
ハンボルトフォーラムは、ベルリンにある国立美術館で、ベルリン大聖堂の向かいに位置しています。アジア美術館、民俗学博物館を含むドイツを代表する博物館です。2002年、ドイツ連邦議会が、ブロイセン文化遺産をベースとしてその王宮の再建を決定、18年もの歳月を経て、昨年末の12月16日オープンしましたが、コロナ禍の中で公開が遅延し、一般へ向けてのオープニングが、9月、いよいよ、まじかになっています。
(ハンボルトフォーラムで放映される4K映像は、この「羊」がベースです)
「地水火風空」の大自然と「宇宙」との共振
CONCEPT
「大書」の精神性
「現代アート」を次々に生み出すアメリカに憧れ「日本の書とモダンアートの融合」を目指してアメリカに永住し、50年の月日が流れた。
28才からのアメリカでの始まりは、日本の書を忘れて、「モダンアート」を次々に生み出す喜びに執心する日々であった。
雄大なアメリカの自然は、もともと「地、水、火、風、空」の五大に魅かれテーマとしていた私に、
新たなアートを生み出す大きな力となったのである。
そのような時、「魂の学」を提唱される日本の思想家・宗教家、高橋佳子氏との出会いがあり「書文字」も書き続けることを促され、
改めて「言葉の力と文字自体に美を見出す書」の魅力を問い直し、モダンアートとの融合を目指す原点に立ち戻ることとなった。
私は、高橋氏の「言葉には魂が宿り、力がある。内(心)と外(現実)は1つにつながり、絶えずエネルギーの交流が起こっているがゆえ、善なる心のエネルギーは見えない大いなる力と共鳴して、さらなる力を発揮し、周囲に影響を与えてゆく」という精神性に大いなる憧れを感じた。その「魂の学の精神性」と「書の動と静」を拡大して、日本の屏風仕立ての大画面に、大書することに挑戦を始めることとなった。
その挑戦は、私の中で、「地水火風空」の大自然と「宇宙」と共振する感覚をもたらしてくれるのである。
その様なタイミングで、サンフランシスコ・アジア美術館で、観衆400名の前で、毎年恒例のパフォーマンスとなり20年も続くこととなった。他、50回を超える、室内楽、笛、太鼓等のコラボレーションによる大きな野外公園でのパフォーマンスなど、忘れがたい思い出となり喜びである。
その瞬間を、カメラアイを通して見ることが出来る幸せを感謝しつつ、助力していただいた多くの皆様への感謝と共に、これからも、未来への挑戦を果たしていきたい。
静寂と躍動の共振
加藤氏の「書」は、日本語や書の造詣が無い一般の人々にさえ、その文字に込められた深い内容を伝え、この古典形式の書の普遍性を感じさせてしまう。
このような力をどの様に説明できるのだろう?この写真集に収められた「書」の雄渾なイメージを味わうことにより、その多くは解るであろう。
彼の作品を吟味するならば、加藤氏が並々ならぬ深い集中力と緊張感を持って、その視覚的形式を生み出していることを理解することから一部の説明が出来るだろう。これらの「形」は、想像を超える創作的張力より放たれ、観る者はそれを眼で捉えたあと、体の全感で感じることになる。その張力は同時に、身体的、知的、感情的、精神的、更にそれを超える次元を呼び覚まし、生き生きと作品との交流を始めるのである。
また、加藤氏が多くの場で、生演奏との即興の共演や、時には制作プロデュースにも関わる事を知れば、それも説明になるだろう。そのような挑戦の共演者にはクラシック音楽家、室内楽、ジャズ演奏家、バレエ、モダンダンス、著名な作家、俳優などがいる。
それは大変興味深い発想コンセプトではあるが、ここで重要なのは、それらのパフォーマンスは加藤氏にとっての探求、鍛錬、挑発の一形態であり、柔軟性に欠け慣習化し硬直さに偏よりがちな伝統に一石を投じ、新たなる創造への挑戦を意味している。しかし、それらの試み自体は、彼の作品の中核ではない。そこにはコラボレーションにより互いを刺激し、高め合う喜びの場が生まれるが、それは決して他のジャンルとの安易な折衷ではなく、伝統への妥協でもない。
それ故に我々は、加藤氏のこの写真集に鮮やかに展開されているように、伝統文化の歴史にしっかりと根付いた、研ぎ澄まされ、完璧なまでに洗練された古典的伝統の世界に改めて魅了されるのである。同時にそれは輝く活力・バイタリティーを持って、現在と未来とを、交流させていくものである。
その結果、我々は普遍的な日本の「書」の本質を、垣間見ることになるのである。
モントリオール交響楽団名誉指揮者
ベルリン・ドイツ交響楽団名誉指揮者
TNCテレビ、福岡
1986年
フジテレビ、サンフランシスコ
1987/88/96年
アジア美術館、サンフランシスコ(2.5m×5m)
1989年
サンフランシスコ太鼓道場フェスティバル、
ゼラバックホール
バークレー カリフォルニア(2.5m×12m)
カリフォルニアステイトフェア、
サクラメント カリフォルニア(2.5m×7.5m)
1990年
ロサンゼルス室内楽フェスティバル、
ロサンゼルス(2.5m×7.5m)
1991年
アンカレッジ音楽祭、アラスカ(2.5m×5m)
皆既日食ハワイフェスティバル、
キラウェア火山国立公園 ハワイ(3m×5m)×5
2002年
作曲家、松下功現代音楽コンサート、東京“トリトン” (1.5m×12m)
2008/09/10年
箱根ガーデン祭り サラトガ、カリフォルニア (1.5m×7m)
2008~2020年
アジア美術館SF 大書(2.3m×12m)パフォーマンス
2021年
大書パフォーマンス「羊」4K映像制作所蔵、ハンボルトフォーラム
ベルリン国立美術館、アジア美術館、民俗学博物館を含む。プロイセン文化遺産、ベルリン